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2023.02.08.WED
14:00 - 18:00
株式会社ラクスは「ITサービスで企業の成長を継続的に支援します!」をミッションに掲げ、
メール共有・管理システムの「メールディーラー」や、経費精算システムの「楽楽精算」など、
延べ80,000社を超えるお客様に自社開発したサービスを提供してきました。
「RAKUS Tech Conference」は、こうした今までの取り組みや知見を紹介する、ラクス開発本部主催の技術カンファレンスです。
ラクスではローンチ20年を超えるプロダクトもあり、決して目新しい技術ばかりを扱っているわけではありませんが、
一人ひとりが地道な"カイゼン"のための努力、そして"挑戦"を続けています。
「日本を代表する」組織を目指し、失敗を恐れずに成長を続けるエンジニア/デザイナーの生の声をお届けします。
ラクスはまだSaaSという言葉がなかった2001年からSaaSを提供しています。
この21年間でSaaSを開発・運用する中でさまざまな苦悩がありました。
今回は、我々が、それらを乗り切るためにどのようなチャレンジをしてきたかについて、新サービス立ち上げ、研究開発、組織構成、UI/UXデザイン、SREとさまざまな視点からお話できればと思っています。
我々は、世界中のエンジニアの皆さんが開発されたオープンな技術や発信されてきた情報を頼りにここまで成長することができました。
今回、自分たちの知見を共有することで少しでも恩返しできればと思っています。
開発本部部長兼執行役員公手真之
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オープニングトーク
開発本部本部長 執行役員
公手 真之グラフィックデザイナー・WEBデザイナーとして活躍後、WEBエンジニアに転身。
2002年ラクス(当時アイティーブースト)に入社し、Webエンジニア兼プロジェクトマネージャーとして『メールディーラー』『配配メール』などの開発を担当。 その後、企画開発統括部長として、製品開発に加え、製品企画、プロモーションなどのマーケティング部門まで活動領域を広げる。2015年から再び技術部門専任となり、2019年より開発本部長として株式会社ラクスのSaaS開発全体を管掌。2014年からRAKUS VIETNAM CO., LTD.の取締役も兼任。 -
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短納期でも進化をあきらめなかった新規プロダクト開発
2022年12月現在、約25,000社の方に申込頂いている『楽楽電子保存』サービスですが、初期開発に与えられた猶予は弊社のプロダクト開発史の中で最短となる「半年」という、非常にタイトなスケジュールの中で完遂させる必要がありました。
・短期間でサービスインまで導いたマネジメント
・中長期的なサービス運用を見据えたゼロベースでのアーキテクチャー選定
を中心に、初期開発で特に力を入れた取り組みと今後の展望をご紹介させていただきます。開発本部 東京開発統括部
楽楽明細開発部 楽楽明細開発2課課長松浦 孝治2019年にメーカ系SI企業からラクスにジョイン。
前職で培った「何とかする力」を駆使し、『楽楽明細』のプロジェクトマネージャに従事をしつつもっと製品力を高めたいという思いから、2020年度からプロダクトマネージャへ転身しました。
2023年の裏目標は、ライブへ行くこと!コロナ禍でしばらく行くことができなかったので、今年こそは・・・・。開発本部 東京開発統括部
楽楽明細開発部 楽楽明細開発2課川上 正博SIer数社を経験し、SES、請負開発、自社サービス開発に携わる。
2020年ラクスへ入社。
『楽楽明細』の開発を中心に、フルスタックエンジニアとしてフロントエンド、バックエンドともに担当。 -
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フロントエンド横断組織のチームトポロジー
設立20年目にして作られたフロントエンド開発組織は発足から2年経ちました。
発足時2名しかいなかったフロントエンドエンジニアは18名に増えましたが、まだまだ人手不足。課題も山積みです。
ベスト・オブ・ブリード戦略で成長してきた様々なサービスに対して、各開発課と共にサービス開発を行うストリームアラインドチームになるのか、フロントエンドのスペシャリストとして技術支援を行うイネイブリングチームになるのか、横断組織ならではの悩みにどのように取り組んで行くのか、これからの組織設計についてお話しします。開発本部 第一開発部
フロントエンド開発課課長國枝 洋志メーカーで医療系のシステム開発・運用を経験した後、SIerとして主に官公庁系・公共系システムのWebアプリ開発を経験。
その後、マネージャとして自社サービス開発や開発標準を推進。
2022年にラクスに入社し、新組織のフロントエンド開発課のマネージャを担当。
会社のe-Sportsサークルに所属。週末の夜はスプラトゥーンに時間を溶かしています。 -
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ベテラン社員が抜けても若手が成長できるエンジニア組織づくり
ラクスの開発組織には毎年多数の新卒社員が入社しており、私たちのチームにもたくさんの若手社員が所属しています。一方でスペシャリスト職などのベテラン社員は不足気味です。重要度の高いプロジェクトに専念するためチームから抜けていくこともあります。
しかし、私たちは逆にこれを若手社員の成長の機会と捉えて積極的にチャレンジできる環境をつくり、若手が活躍し成長できるチームを目指して取り組んできました。実際に取り組みを行ったメンバーからその事例をご紹介するとともに、マネジメントサイドからそのための組織の向き合い方についてお話しします。開発本部 第三開発部
配配メール開発課課長大塚 正道SIer等を経て2011年に株式会社ラクスへ入社。
BtoCサービスや北米向けサービスなどの新規事業の開発を経験した後、『楽楽精算』の大阪開発チームをリーダーとして立ち上げ。2019年からは10年以上続くメールマーケティングサービス『配配メール』の開発チームで開発・組織のマネジメントを担当中。ねこ好きのエンジニアリングマネージャ。開発本部 第三開発部
配配メール開発課荒巻 拓哉2019年株式会社ラクスに新卒入社し、『配配メール』の開発を担当。
主に仕事ではPHPer、家ではRubyist。
楽をするために自動化を頑張るのが好きで、『配配メール』のCIパイプラインを強化中。開発本部 第三開発部
配配メール開発課久山 勝生2017年新卒でラクスへ入社。『配配メール』の開発を担当しています。
個人でWebサービスを作成したり、興味のある技術をあれこれ試すのが趣味です。
面倒な作業や間違えやすい作業をシステム化して心穏やかに過ごすことを目標にしています。 -
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デザイン組織が社内下請けから脱却するためにやったこと
デザイナーが少なく、開発プロセスの中でデザイナーの役割の定義が曖昧で、デザイナーって何をしてくれる人なのか、プロダクト開発においてデザイナーがいるとどんなメリットがあるのかがちゃんと認識されていませんでした。キレイなUIを作ってくれるということは認知されていても、そのためにはどのようにデザイナーがプロダクト開発に関わるべきか不明瞭なために、下請け的な仕事になっていました。
課題解決をミッションとするデザイナーが、プロダクト開発チームの一員になるために、どのようにして役割を認識してもらい、役割を広げていっているのかを説明します。開発本部 第一開発部
プロダクトデザイン課課長小林 肇プロダクトデザイン課のマネージャーです。音楽と相撲が好きです。
プロダクトデザイン課はラクスの全プロダクトのUI/UXを横断的に担当しています。
横断組織として個々のプロダクトのUI/UXの向上と、チーム力強化の取り組みに励んでいます。 -
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ゼロから始めるクラウドネイティブ
クラウドネイティブな開発をやってはみたいが、機能開発が忙しくなかなかそのチャンスが生まれない、そんな時に新しいサービスを立ち上げるチャンスが舞い込んできました。
これ幸いと、イメージしていた構成を構築しようとしてみましたが、あれやこれやとハマりポイントや考慮できてないモノがあり思っていたほど簡単なものではありませんでした。
Kubernetesなどクラウドネイティブ技術が一般的になっては来ていますが、実際に導入するにはエコシステムの構築など、周辺のシステムも考慮する必要があり、どこから手を付けるべきか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
・システム構成の紹介/その背景
・環境構築時のハマりポイント/考慮点
・今後やっていきたいこと
を中心に、ゼロからどの様に環境を構築していったのかと今後の展望をご紹介させていただきます。開発本部 インフラ開発部
SRE課課長見形 親久受託開発の現場で様々な開発現場を経験した後、自社サービスに関わりたいと考え2016年ラクスへ入社。
『楽楽精算』のアプリケーション開発、サービス運用を担当、2021年よりインフラ部門にてSREチームを担当。
現在はSREチームにてサブスクリプション管理の基盤構築、サービス全般のDevOps推進を担当。
趣味は、スノーボード、サウナ、呑み歩き。開発本部 インフラ開発部
東京インフラ開発1課松本 隆二2010年銀行営業として社会の荒波に敗北。その後インフラエンジニアとして約9年を過ごしています。
猫二匹を養うため、明日のご飯をまもるため、日々戦い続けるサラリーマン。
最近はボルダリングとSUPにハマりつつあるが、原則腰痛の引きこもり。 -
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「開発優先」の中で取り組む組織的な新技術への挑戦
「機能開発を優先しているためリファクタリングができない」この状態に陥っている方、多いのではないでしょうか。
サービス開発では立ち上げから売れ始めるまでの間、プロダクトマーケットフィットを目指して最短距離を走ることを求められます。
その中で行われる意思決定では必ずしもすべてが最適解を得られるわけではありません。また時を経るにつれて最適解が最適解でなくなることもあるでしょう。
「サービスがある程度軌道に乗り、開発体制も整ってきたらリファクタリングやリアーキテクトしたい」――しかしベテランエンジニアの方はそんなタイミングが訪れないと知っているはずです。
そんな厳しい現実を直視して、ラクスではどのような対応を取ってきたのかをご紹介しようと思います。
本発表では以下のような内容をお話しします。
・ラクスにおける取り組みの概要
・取り組みの立ち上がりから継続していくための仕組みづくり
・取り組み実施のサイクル
・自社で検討することのメリット開発本部 第一開発部
技術推進課課長堀内 泰秀技術推進課 課長。
2013年ラクス入社。北米向けサービス開発のマネージャーとして活躍。
その後、『楽楽精算』でスマホアプリ開発、AI機能開発など主導し、新しい技術要素を積極的に導入してきた。
2018年には新サービス開発をチーム立ち上げから担当し、サービスをリリースに導く。
2020年に技術推進課を新たに立ち上げ、技術検証、現場の技術課題解決支援、共通基盤開発など幅広いミッションにマネージャーとして取り組んでいる。開発本部 第一開発部
技術推進課鈴木 勇2013年ラクスに入社。
『楽楽明細』の立ち上げ時に参画し、社内にコードレビューとビアバッシュの文化を根付かせる。
『楽楽明細』の運用保守開発ののち、『楽楽労務』のシステム設計、初期開発を経て、開発部門に対して横断的に改善活動を行う開発管理課に異動し、先行技術検証プロジェクトなどを推進する。
その後、先行技術検証プロジェクトが独立した課となり、現在は技術推進課に所属。
その他、ビジネス部門向けの技術勉強会を行ったり、各サービス開発チームから課題を吸い上げて解決に導く業務を担う。 -
クロージングトーク
開発本部
公手 真之 + 他数名
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